外反母趾が歩くと痛むのはなぜ?足の専門家が考える5つのポイント

「外反母趾は以前からあったけれど、最近歩くと痛くなってきた」
「靴を履いて歩くと親指の付け根が痛い」
「長く歩いた日の夜に外反母趾がズキズキする」
このようなお悩みはありませんか?
外反母趾というと、親指が小指側へ曲がっている見た目の問題に目が行きやすいですが、実際には「なぜ歩くと痛くなるのか」を考えることがとても重要です。
今回は、足・歩行を専門にみている整体師の立場から、外反母趾で歩行時に痛みが出るときに考えられるポイントについて解説します。
外反母趾=必ず痛いわけではありません

外反母趾がある方でも、まったく痛みを感じずに生活している方は少なくありません。
反対に、変形自体はそれほど強くなくても、歩くたびに親指の付け根が痛くなる方もいます。
つまり、
「親指がどのくらい曲がっているか」
だけでは、痛みの強さを説明できないことがあります。
大切なのは、歩いているときに足へどのような負担がかかっているのかを見ることです。
1,親指の付け根に、繰り返し負担がかかっている

歩行では、踵から地面に着き、足裏全体へ体重が移動し、最後に足の前方から地面を蹴り出します。
このとき、親指の付け根である「第1MTP関節」には大きな負荷がかかります。
外反母趾がある場合、親指の位置や関節の動き方が変化しているため、歩くたびに同じ場所へ負担が集中してしまうことがよくあります。
特に長時間歩いたあとや、硬い靴を履いたときに痛みが強くなる場合は、こうした繰り返しの負荷が関係している可能性があります。
2,足が内側へ倒れ込みすぎている

外反母趾の方を評価していると、立っているときや歩いているときに、足が内側へ倒れ込むような動きがみられることがあります。
これは一般的に「過回内」と呼ばれる動きです。
足が必要以上に内側へ倒れ込むと、前足部への荷重のかかり方も変わり、親指周辺へ負担が集中しやすくなる場合があります。
そのため当院では、外反母趾だからといって親指だけを見るのではなく、踵や足首の位置、足裏への荷重なども確認しています。
3,親指ではなく、第2、3趾側へ体重が逃げている

外反母趾になると、痛みを避けるために無意識に親指を使わなくなる方もいます。
すると、本来親指側で支えるはずだった体重が、第2趾・第3趾の付け根などへ移動することがあります。
その結果、
「外反母趾も痛いけれど、第2趾の付け根も痛い」
「足裏にタコができる」
といった症状が一緒にみられることもあります。
痛い場所だけではなく、「どこに体重をかけて歩いているのか」を確認することが大切です。
4,靴が足に合っていない

外反母趾の方では、
「幅が広い靴を選んだ方がよい」
と思われている方も多いと思います。
もちろん、親指の付け根を強く圧迫する靴は避ける必要があります。
一方で、大きすぎる靴や緩すぎる靴も問題になることがあります。
靴の中で足が前後左右に動いてしまうと、歩くたびに足が靴の中で滑り、前足部へ余計な負担がかかるからです。
外反母趾では「幅」だけでなく、足長、踵のフィット感、靴紐の締め方なども確認する必要があります。
5,歩き方によって負担が増えている

外反母趾の痛みがなかなか変わらない場合、日常生活の中で何千回と繰り返している「歩行」に原因が隠れていることがあります。
たとえば、
・足の裏から着地している
・親指を使わずに蹴り出している。
・足先が必要以上に外を向いている。
・股関節から歩けていない
このような歩き方がみられる場合、施術で一時的に足を整えても、日常生活で同じ負担を繰り返してしまう可能性があります。
そもそも外反母趾がある時点で、歩行が崩れている可能性は高いです。
そのため足整体MILでは、症状のある場所だけでなく、立ち方や歩き方まで含めて確認しています。
外反母趾では「親指だけ」を見ないことが大切

外反母趾で親指の付け根が痛いと、
「親指をマッサージしよう」
「親指を広げよう」
と考える方も多いと思います。
もちろん、それが必要なケースもあります。
しかし、外反母趾の痛みに足全体の荷重や歩行が関係している場合、親指だけにアプローチしても十分ではないことがあります。
踵の位置。
足首の動き。
足裏のどこへ体重がかかっているか。
親指が歩行時に使えているか。
靴が合っているか。
こうした部分まで一緒に確認することが重要です。
外反母趾でお悩みの方へ

足整体MILでは、外反母趾の方に対して親指の状態だけを見るのではなく、足部のバランス、足裏への荷重、靴、歩行まで含めて評価しています。
「歩くと外反母趾が痛い」
「最近、親指の付け根の痛みが強くなってきた」
「外反母趾だけでなく、足裏や他の指まで痛くなってきた」
という方は、一度ご自身の足の使い方を確認してみることをおすすめします。
※強い腫れや熱感、急激な痛み、安静にしていても続く痛みがある場合などは、整体だけで判断せず、まず医療機関での評価が必要になることがあります。







